最近、仕事と家庭の境界線が見えなくなっている横山です。

もうすぐ参院選と都知事選が始まりますね。
18歳の投票が認められた歴史的な選挙となりますが、
若者の間では果たして盛り上がっていますでしょうか。

選挙といえば、数年前に我が家で起きたちょっとした事件があり、
今日はそのことを書いてみようと思います。

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シュークリーム事件

残業で深夜遅く家に帰っても文句一つを言わない奥様が、
食事している私に「面白いホームページを見つけたよ」と
iPhoneの画面を見せてきました。

結婚して十数年。
最近、会話がiPhone越しになってきた奥様がすすめてきたサイトは、
個人のWebデザイナーが作った各政党の公約をまとめたWebサイトでして、
それは簡単な設問に答えていくと自分の主義主張にぴったりな政党を
選んでくれるという優れものでした。

「うわー、便利な世の中になったね。(棒読み)」

と、一言返して終わらせれば良かったのですが、
私はそのサイトを得意げに見せてくる奥様に対して激しい怒りを覚え、
食べていることも忘れ、
米粒を飛び散らかしながらそのサイトと奥様を全否定したもんだから、
奥様はものすごく不機嫌となり、
ご飯を食べ終わってもデザートに買ってきたシュークリームを出してくれませんでした。

シュークリームのことはさておき、
なぜ私がそのサイトを批判したのか。
昨今のインターネットでの選挙活動問題に通じるところがあるので、
インターネットという分野の端っこで働いている私の話を聞いてください。

まず最初に言っておかなければならないのは、
その政党診断サイトを、だれが作っているのか? というところにあります。

おそらく、Web系のプログラマやデザイナー個人が本業の仕事の合間に頑張って調べ、
選挙に馴染みのない若者や、
うちの奥様のような日々の仕事や家事で忙しい人たちに
わかりやすくお手軽に選挙に参加できるよう、
善意の気持ちで寝る時間も惜しんで作り上げたのでしょう。

その思いは素晴らしいことだし、
カタチにした行動力は賞賛に値するものだと思います。

ただ、よく考えてみてください。

●一人で書き写した文章に間違いはないだろうか?
●要約しているが、削ぎ落とされた箇所に重要なことがなかっただろうか?
●ないだろうけど、製作者が意図的に懇意な政党に誘導するように仕掛けていないだろうか?
●最悪な想定として、蹴落としたい対抗勢力に不利な情報を流していないだろうか?

もし、このような政党を気軽に診断するサイトが乱立し、
さらにそれを利用する人間が劇的に増えた時、
遅かれ早かれ、何者かが、意図的に製作者の意図する方向に誘導するものを作り出し、
こっそりと公開しないとも限りません。

たとえば、これが右だ左だと言われている新聞やテレビ局などの
大手メディアが作ったものであればギリギリ許せてたのかもしれません。
なぜなら彼らは厳しい大勢の視聴者の目の下で、
公開する文章をチェックする体制を作り、
一定のコンプライアンスの元、情報を発信しています。

インターネットの世界は、現実世界と違います。
ついこないだペニーオークションの詐欺だ、ステマだ、
炎上だということが問題になっていましたが、
インターネットとは、運営する人間次第で、悪にもなり、善にもなりうるものです。
嘘やシステム的な改竄が比較的に容易である以上、だからこそ、
政治のインターネット利用は十分注意して行かねばならないし、
解禁するためにはもっともっと議論を重ねていく必要があるのです。

もし、少しでも政治に興味を持ち、日本の輝かしい未来と子供たちのため、
どの政党で誰に投票するかインターネットで検討したいのなら、
公の新聞や政党、候補者のサイトを隅から隅まで読むべきであり、
可能であれば本人の演説を聞きにまちに飛び出るべきで、
決してショートカットさせて良いものではありません。

どこかのだれかが某掲示板のことを嘘を嘘と見抜けないなんたらとか言ってましたが、
見抜けない人が多いからこそ、インターネットで新たなサービスを生み出す人には
深く深く考えてほしいのです。

・ ・ ・ ・

こーんな話を深夜遅く、小一時間、奥様に言ったもんだから、
シュークリームどころか、奥様はしばらく口を利いてくれず、
ついには子供たちからもお母さんが不機嫌だと責められる始末。

そこで、はっと気づきました。

幸せな社会へと導き出す「選挙」も
私が仕事している「インターネット」の世界も確かに重要だけど、
そもそも、奥様と美味しいスイーツを食べる時間を作るための
選挙であり仕事だったはずじゃないですか。

本質を失い熱くなっていた自分が恥ずかしくも情けなくもなり、
その後、ひたすら謝りつづけました。。。

食べることができなかった「シュークリーム」が
家族の大切さを教えてくれたある夜の出来事でした。

我が家ではこれを、

シュークリーム事件

と言って、
美味しいシュークリームが食べたければ
お母さんを大事にしなさいという教訓となりました。
末代まで伝えていこうと思う所存です。

そこのところ、どうぞよろしくお願いします。