価値は信頼から生まれるということ。『ジョジョの奇妙な冒険』炎上騒動から学ぶ

こんにちは、山本です。

今年、僕はこのニュースを知って衝撃を受けました。

【炎上】Amazonで『ジョジョの奇妙な冒険』限定豪華本の購入者が大激怒「ふざけるな! 金返せ!」

事の発端は、2013年9月13日に『ジョジョの奇妙な冒険』関連の
限定豪華本「JOJOVELLER完全限定版」が発売されたことから始まります。

JOJOVELLER完全限定版 (マルチメディア)

「JOJOVELLER」は完全受注生産品で、価格は税込み2万円

かなり高く感じる値段ですが、
その内容の豪華さと完全受注生産という点から
ジョジョの熱心なファンの方で予約購入した人は少なくなかったようです。

そしてその実際の中身も、Amazonのレビューから察するに割高ではあるが
中々に素晴らしいものであったそうです。

話がここで終わるのならば全く問題はないのですが、
なんとこの「JOJOVELLER」、
今現在9500円で売っています。

あれ・・・?

半額以下になっています。

というか、完全受注生産じゃない・・・?

あえてジョジョ風に言うならば

「あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『2万円で買ったと思ったら いつのまにか9500円になっていた。』

な・・・ 何を言っているのか わからねーと思うが 

おれも 何をされたのか わからなかった・・・」

という感じでしょうか。

(ちなみに僕は4部の杜王町編が特に大好きです!!)

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

少しネタ風に書きましたが、一体何が起きたのでしょうか。

こんなことをしたら、
集英社のグッズ部門に対する信頼、強いてはジョジョに対する信頼までもが
吹き飛んでしまいかねません。

僕は「信頼」というものは、
価値を作っていく上で最も「大切」なものだと思っています。

なぜなら、かなり割高とも思える「JOJOVELLER」の値段は、
ジョジョという作品に対する信頼から来ています。

前もって予約して購入した人がいたというのは、
「ジョジョの奇妙な冒険という素晴らしい作品ならば、2万円でも惜しくない」
という全幅の信頼があったはずです。

「漫画の外でもジョジョを味わいたい」という純粋な気持ちの表れだと思うんです。

しかし、こんなことをしていたら商品だけでなく、
ジョジョブランドに対する信頼はふっとびます。

作者の荒木先生も望んではなかったはずだし、
事前に買ったファンの嘆きは想像できます。

ゴールド

■ 信頼はたった一つの反例で消える?

価値の創造において信頼というのはとても大切です。

ダン・コブリーという物理学者がTEDで語った言葉を思い出しました。

「長期間にわたってブランドに投資しても、
 そのポジショニングにたった一つの反例があっただけで
 消費者の信頼が台なしになった。」

ダン・コブリー:マーケティングについて物理が教えてくれたこと

このことはしっかり念頭に入れておきたいと思います!

僕自身、気を付けねば・・・