アイデアソンまでの基礎知識 Vol.2、宮津の歴史で忘れてはならないもの

横山です。
30歳を超えてから「常識」を知りました。

里山ビジネス会議

2月6日木曜日、東京九段下で開催する「アイデアソン」
開催するにあたり、宮津を「もっと知りたい」と思う
情報を、開催当日まで不定期で更新していきます。

目次

【1.】アイデアソンについて
【2.】宮津の企業とビジネス
【3.】宮津の歴史で忘れてはならないもの
【4.】里山ビジネス会議・満員御礼です

【1.】アイデアソンについて

こないだの土日、今度のアイデアソンをどう進めていく
のか、スタッフと共にワークショップの進め方や準備す
るものなどを協議しました。

昨今、アイデアソンのようなワークショップが各地で行
われており、新しいモノを生み出す教育のメソッドとし
て評価される一方、エンターテイメント的に終わってし
まうという意見も出ています。

どうしたら、より現実的なビジネスを創出できるワーク
ショップをデザインできるのだろうか、もしくは、
ビジネスのきっかけぐらいまでを作ることができるワー
クショップはできないだろうかと、悩みはつきません。

今回のアイデアソでは、様々なワークショップのやり方
を参考に、まずは皆さんがすでに持っている能力や既存
の材料の洗い出しと共有というころから始め、それを宮
津というプラットフォームにある素材と組み合わせなが
ら化学変化を起こすようなフレームワークを考えたいと
思います。

また、当日はイメージしやすいように、宮津市の特産物
の一部を用意します。

お時間があれば、アイデアソン後に試食や試飲などしな
がら、宮津とビジネスについて熱く語りましょう!

【2.】宮津の企業とビジネス

里山ビジネス会議などでも紹介される地元企業の取り組
みなどを、先行して調べてみました。

◆(1)『飯尾醸造』

 ~棚田無農薬米栽培と食酢製造~

『飯尾醸造』は、宮津市で明治26年創業のお酢屋。
創業より変わらぬ製法で造った「純米富士酢」の原料は、
地元、京都・丹後の山里で農薬を使わずに育てた米と山
から湧き出た伏流水だけを原料に造った純米酢です。

ホームページでは、飯尾醸造の母娘によるお酢を使った
家庭料理のレシピが公開されています。
また、そのレシピは書籍にもなりました。

※お酢屋母娘の酢料理レシピ
http://www.iio-jozo.co.jp/recipe/

余談ですが、『飯尾醸造』は人気料理漫画「美味しんぼ」
にも登場。
主人公山岡が世の中に心ない食品が多すぎることに失望
した副部長に、本当の真心がまだ失われていないことを
教えるため、『飯尾醸造』の酢造りを紹介しています。
(66巻)

※雑誌紹介
http://www.iio-jozo.co.jp/media/

※【参考】飯尾醸造
http://www.iio-jozo.co.jp/

※【参考】酢を作るといふ仕事
http://iio-jozo.livedoor.biz/

◆(2)『竹中罐詰株式会社』

 ~竹中缶詰、天橋立オイルサーディン~

天橋立を冠にした缶詰の紹介です。

創業明治41年。
宮津市字小田宿野にある「竹中罐詰株式会社」が販売す
るオイルサーディンの罐詰は、一つ一つ丁寧に手作業で
製造しており、サラダや揚げ物、お酒のおつまみにも最
適です。

ハタハタやししゃも、帆立貝柱、わかさぎ、かきの油漬
け缶詰などもあります

※【参考】京丹後 ええもんや本舗
http://www.matsusakaya.com/?mode=cate&cbid=115935&csid=0

◆(3)『ハクレイ酒造』

 ~江戸時代から続く伝統の酒蔵~

創業1832年(天保3年)。
ハクレイは漢字で白嶺と書きます。

蔵元のある京都府宮津市の丹後由良は、眼前に日本海、
後ろには大江山連峰由良ヶ岳と、海と山にはさまれた場所。

契約栽培田で穫れた、京都丹後山田錦を100%使用する
ことを約束した特別純米酒「香田」が気になります。

http://www.hakurei.co.jp/sake_lineup/#kouden

※余談ですが、帝国データバンクの調査で、100年以上
続いている老舗で一番多いのも日本酒の酒蔵だそうです。
老舗の看板を使った新しい可能性を考えるだけでも
ワクワクします。

【ハクレイ酒造ができる地域への奉仕・貢献】

①酒蔵があることによって、観光など地域に人が集まっ
 てくること
②地方にお酒が出ていくことによって、結果的に地域に
 お金が集まってくること
③社員を雇用すること
④契約農家と酒米作りを行うことによって地域の農業の
 発展へ貢献すること

※【参考】ハクレイ酒造
http://www.hakurei.co.jp/

◆(4)『天橋立ワイン』

ワインは京都産ぶどうを使用したワインを製造する、
天橋立を目の前に臨むことができるワイナリーです。

ワイナリーの見学ができるほか、新鮮な地元の野菜が並
ぶ直売所やレストランなどが併設されています。

※余談です。
日本の葡萄といえば、関東では山梨県の勝沼が有名です。
京都でも桃山時代から「聚楽葡萄」という品種の栽培が
記録されていたそうで、京都の名産伴っていたそうです。

※甲州葡萄と聚楽葡萄
http://ameblo.jp/budou-jyuraku/entry-10427773856.html

【参考】天橋立ワイン
http://www.amanohashidate.org/wein/

【参考】農法生産法人・たんごワイナリー
http://www.amanohashidate.org/tangowinery/

◆(5)『司 (カネマス)』

創業明治2年。
カネマスは京都府北部の廻船業者として、全国各地の特
産品を扱う卸し業を開業。

現在は、宮津市にて地域最古の卸し業として営みながら
丹後の自然が育んだ食材を中心に販売。

『量り売り』
店頭で乾物、原材料の量り売りをしています。

『一刻干し』
その日に獲れた 新鮮な魚をすぐさばき、丹後の海塩水を
使ったうす塩味の昆布出汁に漬け込み、保存のためでは
なく 旨みを引き出すために 短時間のみ干した一夜干し」

『カネマスの七輪焼き』
丹後の新鮮な食材・野菜・特産品などをそのまま七輪で焼くお店。

『干し物作り体験』
朝の漁港で自分のお魚を買い付けるところから出来上が
った干し物を昼食で頂くまでの体験。

※【参考】カネマス
http://kanemasu-taniguchi.com/

◆(6)『木子ふぁーむペンション』

 ~丹後半島 大自然の中の手作りログハウス~

丹後半島の山奥、世屋高原に建てられた、すべて手作り
のログハウスのペンション。

オーナーは1983年、鎌倉から家族6人で木子へ移住し、
家族みんなが、独学でログハウスを建てたそうです。

世屋高原は、日本有数の里山景観が残された僻村の地と
して教科書でも紹介。また、里山景観保全地域として
「若狭大江山国定公園」の特別指定となりました。

周りに広がるのは雄大な大自然だけ。
コンビニもなく、客室にはテレビも無い。

エコツアーなどの拠点となっているそうです。

※【参考】木子ふぁーむペンション
http://kigofarm.com/

【3.】宮津の歴史で忘れてはならないもの

今回の里山ビジネスの発起人の一人、木村隆之さんから
「宮津の歴史で忘れてはならないもの」として、
『籠神社』の情報を教えていただきました。

その他にも、重要文化財や人物を紹介します。

◆(1)『丹後一宮 元伊勢 籠神社』

『丹後一宮 元伊勢 籠神社』
http://www.motoise.jp/

天橋立創造の神話を伝える神社。

宮司の海部氏は、丹後王国の血脈を二千年以上伝承し、
現在は82代目。
海部氏の家系図は国宝となっています。

http://www.motoise.jp/main/houmotu/keizu1.html

また、神器の銅鏡「海部直伝世鏡」は前漢時代、今から
2050年前のもの。

http://www.motoise.jp/main/houmotu/kagami.html

◆(2)『旧三上家住宅 』

江戸時代に酒造業・廻船業・糸問屋等を営む、宮津城下
有数の商家「元結屋(もっといや)三上家」の住宅。

外観は美しい白壁の造りで、座敷等は非常に質の高い贅
を尽くしたものとなっている。

平成元年に京都府指定有形文化財に指定。

※旧三上家住宅
http://www.amanohashidate.jp/mikamike/

◆(3)元灘高校国語教師『橋本武』さん

昨年、101歳で他界された、元灘高校国語教師、橋本武
さんは、宮津市出身。履物の製造販売を営む商家の9人
兄弟の長男として生まれました。

「生涯に渡って子供の記憶に残る授業をしたい」

中学の3年間、小説『銀の匙』を読み込むという奇跡の
授業を行ったことで有名な先生です。

灘校を東大合格者数日本一に導くという偉業を成し遂げ、
教え子は、神奈川県知事、東大総長、最高裁事務総長、
作家の遠藤周作氏などなど。

※知らない方は、ぜひ下記の動画をご覧ください。

【参考】100歳の伝説の灘高講師、橋本武先生の特別授業
http://youtu.be/oXzn_1G8ojU

【4.】里山ビジネス会議・満員御礼です

アイデアソンの結果を発表する「里山ビジネス会議」で
すが、8日夕食懇親会に人がはいれないほどの人数に達
したため、予約受付を終了しました。

会議の様子は、追ってこのブログで紹介したいと思います。

ではでは!