アイデアソンまでの基礎知識 Vol.1、宮津というプラットフォームからビジネスを考える
横山です。
今年はじめてのブログ更新ですが、実はメルマガからの抜粋です。
来週2月6日木曜日、
東京九段下で地域活性とビジネスを考える『アイデアソン』
を開催します。
突然の募集にもかかわらず、
1月31日時点で、12名の申し込みがありました。
会社の代表や、ITサービスのプロデューサー、
UI/UXのプロフェッショナル、
見栄えにこだわるデザイナー、
知的好奇心を満たす勉強会主宰のスペシャリスト、
地域活性化を生業としている本職の方まで、
とてもバラエティに飛んだメンバーが集まっています。
お忙しい中、本当に有難うございます。
皆さんに、まず最初に伝えたいことがあります。
横山、実は宮津市に行ったことがありません。
天橋立は知っていても、町の知識がまったくない状態です。
そんな人間が宮津市を主題としたアイデアソンの主宰を
東京でやっていいのだろうかと悩みましたが、今出来る
事を最大限に考え動くのがベンチャーであり私のモットー。
さっそくビジネス会議の発起メンバーでありシーデザイ
ンの木村さんに相談したところ快い返事を頂いたので、
急遽開催することと相成りました。
とはいえ、アイデアソンやるからには中途半端にしたく
はありません。
宮津に住む皆さまや市長へ提案するのだから、最低限の
知識と材料は、当日まで準備をしておきたいと思っています。
このブログでは、まだ見ぬ宮津市を少しでも知るため、
横山がインターネットなどで調べたことや、人づてに聞
いたことを綴ってまいります。
アイデアソン当日まで自分の意見は封印し、
材料となりそうなものだけを羅列するつもりです。
読まれている方も、ぜひこのブログを通して、
「宮津の山の形や海の色は、どんなだろう。」
「そこに住む人は何をしているんだろうか。」
そして、
「どんなビジネスが自身と地域を共に活性させるのだろうか。」
そんな思いを共有できれば幸いです。
宮津市ってどんなところ?
今回は、宮津市ってどんなところなのか、
基礎的な情報をメモ程度にまとめます。
◆場所
京都府北部に位置する日本海の若狭湾に面している市。
与謝野町と旧岩滝町が天橋立を挟んで南北に飛び地にな
っている珍しい地域。
日本三景「天橋立」に代表される豊かな美しい自然景観、
歴史に育まれた文化、温泉や 海の幸などを通じて、
年間約 260 万人が訪れる北近畿有数の観光都市。
◆人口
19,808人(2013年12月31日現在)/8,753世帯
※1970年から、毎年1500人程度減っている。
◆市長
井上正嗣(2006年7月3日就任。2期目)
インタビュー記事によると、
「観光・産業革命を起こし、より多くの『外貨』を稼い
で経済力を強化したい」
と熱く語っています。
http://www.jiji.com/jc/v2?id=20101020top_interview12_16
◆主な行事(アクセスランキング順)
[1位] 宮津燈籠流し花火大会(8月)
宮津最大のイベント。宮津湾に流れる精霊船と燈籠、
夜空に咲く花火のコントラストは、他では見られない
情景です。
[2位] 天橋立 阿蘇海一帯(10月)
成相寺開山1300年を記念して、平成17年から始まった
花火大会。
[3位] 城下町宮津七万石 和火(やわらび)(10月)
城下町で栄えた市街地に再び光を当て、夜の寺町を竹や
ペットボトル、LEDなどの約1万個の手作りの灯籠でライ
トアップ。
[4位] 宮津祭(日吉神社・和貴宮神社)(5月)
神楽、太鼓、神輿が威勢よく町廻りする日吉神社と和貴
宮神社の春の例祭。
[5位] 宮津ええもん市(11月)
宮津市で獲れた鮮魚や干物、また、地元の農家が丹精込
めて作った新鮮な野菜や加工品を販売。
http://www.city.miyazu.kyoto.jp/www/event/index.jsp
◆歴史
・室町時代は山名氏のちに一色氏が守護となる
・関ヶ原の戦い後、京極高知の丹後藩が成立
・のちに京極高知の三子により、宮津藩、舞鶴藩、峰山藩に分割。
・宮津藩京極家は改易され、幕府直轄→永井家→阿部家→奥平家→青山家→本庄家
・幕末、廃藩置県に伴い宮津県→富岡県に統合後、京都府へ合併。
◆天橋立
宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる全長3.6キロメートル及ぶ砂州。
※近年の河川の開発により、天橋立はる土砂の堆積・
侵食バランスが崩れ、縮小・消滅の危機にある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%A9%8B%E7%AB%8B
◆ビジョン
「住んでよし訪れてよしの宮津」
◆2つの重点戦略
①自立循環型経済社会構造への転換戦略
②定住促進戦略
宮津市の産業とは?
ビジネスネタをまとめます。
◆経済的特色
基幹産業は観光産業であり、観光を機軸として産業の
振興を図っている。
第1次産業: 9.9%
第2次産業: 22.7%
第3次産業: 66.9%
業種別に見ると、卸売・小売業が最も多く、
飲食店・宿泊業、サービス業、製造業、建設業が続く。
◆農業
総農家数は 946戸
販売農家は、474戸
自給的農家は、472戸(※1)
(※1.経営耕地面積が30a未満かつ農産物販売金額が50万
円未満の農家)
経営耕地は約409haで、主な作物は、水稲、野菜。
(田:348/畑:41/樹園地:21)
中山間地域が多く、販売農家の経営耕地面積の8割以上が
1ha未満。(※大規模栽培は向かないと思われる)
※課題
○後継者不足
○農業従事者の高齢化
○耕作放棄地の増加
◆林業
総土地面積の約80%(13,379ha)を森林が占めている。
中でも約1,100万本の竹があると推計され、
今も放置竹林は、拡大し続けている。
※竹資源有効活用については、市は非常に力をいれています!
林野面積のうち88.5%が民有林。
全体の67%が天然林。
※課題
○林家の減少
○林業従事者の高齢化
○間伐の未実施
◆水産業
平成19年の漁獲量は 2,812t
漁獲高は7億5千万円
漁業経営体数は 193 戸(個人経営:188戸/法人など5件)
※個人経営のうち専業は47戸
「宮津の海の恵みブランド化推進協議会」などが中心となり、
とり貝、干ものをはじめとする豊かな海の幸をブランド
化する取組を行っている。
※課題
○漁業従事者の高齢化
○担い手の育成
◆商工業
衣服、食料品、繊維、ニッケル精錬、海産物の加工製造
などが行われている。
卸売業では、年間商品販売額の減少が顕著。
小売業においても、市域外への大型店の立地が相次ぎ買
い物客流入が減少している。
◆観光
「天橋立」を中心とする観光業は比較的安定。
現在、「天橋立」以外の新たな宮津の魅力づくりとして
「宮津まちなか」を第2の観光エリアとし、その相乗効果
で地域経済を活性化しようとする計画がある。
◆バイオマス構想
市内に賦存するバイオマス(生物資源)を有効に活用し、
「自立循環型経済社会・低炭素型のまちづくり」に力を
入れている。
今後の予告、気になるところ
アイデアソンの有力な材料となりそうな話題を先に予告
として記載しておきます。
随時、メルマガとしてまとめていきます。
◆みやづビジョン2011とはなんぞや?
2011年から2020年までの10年間における基本指針
「みやづビジョン2011」についてまとめます。
自立循環型経済社会構造の転換とは、具体的に何に力を
入れているのか。
そんなところを資料から考えてみたいと思います。
http://www.city.miyazu.kyoto.jp/www/gov/result.jsp?life_genre=053
◆宮津バイオマス構想と竹資源有効活用プロジェクト
地域に賦存するバイオマスの有効活用に向け、
「宮津市バイオマスタウン構想」を策定。
特に、竹資源有効活用について調べていきたいと思います。
http://www.city.miyazu.kyoto.jp/www/outside/kyogikai/
※宮津市では、竹や森林活用のアイデアを絶賛募集中のようです。
◆世屋について
丹後半島山間部に位置する世屋地区は、集落や棚田、そ
の周囲にある広葉樹林を主体とする森林との組み合わせ
が織りなす美しい風景を呈する、京都府の代表的な里山
風景の1つです。(NPOのホームページから抜粋)
次回の里山ビジネス会議の主催者である
NPO里山ネットワーク世屋の本拠地です。
http://www.satoyama-net-seya.org/
里山ビジネス会議のお知らせ
アイデアソンの結果を発表する「里山ビジネス会議」の
フライヤーを、Kidz Lab.滝村さんが作ってくれました。
たぶん、まだ参加可能だと思いますが、
宿泊施設の関係上、調整が必要になるかもしれません。
気になる方は、まずは横山までお問い合せいただければ幸いです。
ではでは、
今後も2月6日まで不定期で宮津情報をまとめて参ります!