アイデアソンまでの基礎知識 Vol.3、みやづビジョン2011とはなんぞや?
横山です。
宮津はとても美しい町でした。
先週の木曜日に開催されたアイデアソン。
アイデアソンを開催するまえに配信した準備のためのメルマガですが、
時間がなくてアップできなかったので紹介していきます。
目次
【1.】みやづビジョン2011とはなんぞや?
【2.】いま熱い! 行政の取組みとは?(アクションプログラム)
【3.】宮津市バイオマスタウン構想について
【1.】みやづビジョン2011とはなんぞや?
宮津市は、まちづくりの道筋を示す基本指針として、
「みやづビジョン2011」を策定しています。
※みやづビジョン2011(PDF)
http://www.city.miyazu.kyoto.jp/open_imgs/info/0000003853.pdf
2020年までの宮津市が実施する施策や事業を考える上で
重要となる指針となります。
(特に重点的に取り組む施策については、後述のアクショ
ンプログラムにまとめます。)
■計画期間
2011年~2020年までの10年間
■目指す地域の姿(※ビジョン)
「住んでよし訪れてよしの宮津」
①暮らしの良さが実感できる町
②豊かな心が育まれ、文化が息づく町
③経済が発展する活力のある町
④訪れたい、過ごしてみたくなる町
※横山注釈
住んでいる住民だけでなく、観光も重視することがはっきりと明記されています。
■基本施策
①観光を基軸とした産業振興
②環境保全と生活環境の向上
③教育の充実と人材育成
④健康増進と福祉の推進
⑤暮らしの基盤の整備
※観光を基軸にしているところは、
■重点戦略
宮津市は、人口の減少、地域経済の低迷、地域活力の衰
退により、負の連鎖を繰り返しています。
(※ほとんどの地域に共通しているのでは?)
(1)地域経済力を高めるための
「自立循環型経済社会構造への転換戦略」(以下、自立戦略)
⇒観光入込客の増大、滞留時間の延長
⇒農林水産業の6次産業化
⇒バイオマスタウン構想の推進
⇒地産地商(消)の推進
⇒新産業の創出
⇒ものづくり産業の育成 ...など
(2)人口減少に歯止めをかけるための
「定住促進戦略」(以下、定住戦略)
⇒雇用の維持確保・拡大
⇒UI ターン希望者の受入促進
⇒安心して子どもを産み育てられる環境づくり
⇒田舎暮らしサポートの推進 ...など
【2.】いま熱い! 行政の取組みとは?(アクションプログラム)
「みやづビジョン2011」に掲げる2つの重点戦略
①「自立循環型経済社会構造への転換戦略」
②「定住促進戦略」
を実現するための重要施策について、具体的な行動計画
を定めたアクションプログラムについてまとめます。
※アクションプログラム(PDF)
http://www.city.miyazu.kyoto.jp/open_imgs/info/0000003854.pdf
■5つのアクションプログラム(平成25年1月策定)
①UIターン推進アクションプログラム
②宮津マルシェアクションプログラム
③竹資源活用型産業創出アクションプログラム
④水産物ブランド化アクションプログラム
⑤福祉人材確保アクションプログラム
■①UIターン推進アクションプログラム (定住戦略)
⇒転入人口の増加 現行 550 人/年(平均) → 目標 600 人/年(約 1 割増)
⇒UIターン者の転入目標 年間20世帯50人
【主な取組と役割分担】
・就職口の確保
・住の確保
・交流・情報発信(イベント、エコツーリズムなど)
・生活環境の向上(医療福祉、教育など)
■②宮津マルシェアクションプログラム(自立戦略)
浜町地区に天橋立の行きまたは帰りに観光客が立ち寄る
施設「宮津マルシェ」を整備する
⇒丹後観光の玄関口の形成
⇒まちなか観光の起点の構築
⇒宮津・丹後の食と物販を通じた賑わい拠点の強化
【主な取組と役割分担】
・宮津マルシェの整備・運営
⇒宮津・丹後の地元産品を提供できる機能整備
⇒観光情報の発信
■③竹資源活用型産業創出アクションプログラム(自立戦略)
京都府下の約1割を占める竹林(約 617ha)を活用する!
(竹材利用の機会が減り、ほとんど利用されていない)
⇒竹資源のバイオマスエネルギー利用(エネルギーの地産地消)
⇒新産業の創出(竹材の商品化と販売促進)
⇒起業支援や竹関連企業の立地促進
⇒竹のブランド化
⇒竹林の保全(放置竹林の間伐、管理)
■④水産物ブランド化アクションプログラム(自立戦略)
⇒つくり育てる漁業等を推進
⇒「丹後とり貝」に続く水産物の生産拡大
⇒地産地商(消)
⇒付加価値の向上、ブランド化
※生産額と市内消費額の拡大
【主な取組と役割分担】
・生産拡大(丹後とり貝、イワキガキ、アサリ、クロアワビ)
■⑤福祉人材確保アクションプログラム(定住戦略)
高齢化社会に対応するための福祉サ-ビスの充実や、そ
れに対応する福祉人材の確保と雇用の創出を目指す。
⇒福祉人材の育成確保・強化
⇒市民・UIタ-ン者への福祉雇用促進
⇒福祉施設の整備促進
【3.】宮津市バイオマスタウン構想について
宮津市は、市内に賦存するバイオマス(生物資源)を有効
に活用し、「自立循環型経済社会・低炭素型のまちづくり」
を進めています。
具体的には、
・竹や木質資源のエネルギー化や製品開発!
・廃食用油を回収して燃料化(公用車や農機具へ)
・生ごみやし尿などをメタン発酵処理→液肥を農地に還元
→生産された作物を流通させる仕組みづくり...など
エネルギーを自ら生み出していくことにより、
「エネルギーの自給自足」
「農林水産業の活性化」
「新たな産業起こしによる雇用創出」
を図ることを目指しています。
■バイオマス利活用の基本方針
・新産業の創出と農林水産業の活性化
・エネルギーの自給自足・地産地商(消)
・バイオマスに着目した新たな観光・健康事業の創出
・宮津らしさを活かした市民協働、全員参加による取り
組みの推進
・環境教育の推進(ふるさと再発見)
・近隣市町との連携による広域利活用
■バイオマス構想の目玉!
「竹資源等木質系バイオマスによるバイオメタノール製
造及び電力利活用促進事業」とは?
豊富な木竹等の未利用資源をバイオマス原料として活用
し、国内初の技術実証となる農林バイオマス3号技術に
よる竹の液体燃料化を中核とした竹の総合利活用モデル
を確立し、地域経済の活性化を目指すもの。
【今後の目標と課題】
国内初の竹ガス化技術による竹の液体燃料(メタノール)
化を中心に、竹の総合利活用モデルを構築することで、
地域経済の活性化と新たな産業の創出を図り、雇用の拡
大につなげていく。
【今後の課題】
○竹資源の安定した供給
⇒より安価な伐採・搬出方法の確立
⇒竹林管理のための仕組みづくり
○竹資源の価値向上(活用先の確立)
⇒竹資源を有効に活用できる市外企業とのマッチング(企業誘致)
※【参考】宮津市バイオマス構想(PDF)
http://www.city.miyazu.kyoto.jp/open_imgs/info/0000000592.pdf
以上です。