最近、ぬいぐるみばかり作ってる横山です。

2月某日、立教大学の中西紹一先生からのお誘いで、山梨県清里で開催される、「つなぐ人」という言葉にピンとくる方々が集う『つなぐ人フォーラム』に参加してきました。

■つなぐ人フォーラム
http://www.keep.or.jp/about/kankyo/forum/

一言で言うと、ものすごく刺激的な、そして、最高に楽しい場でした。

二泊三日という合宿形式のフォーラムでは、ほぼ終日、なんらかのワークをします。

ワークで登壇するのは、ツナギストと言われる実行委員が誘った方々で、アート系、自然系、まちづくり系などなど各界で活躍するすごい人たちばかり。一般参加者を含めると160人が集まる、今年10年目のフォーラムです。

そんなすごい人達に混じり、僕も45分間のプログラムを任され実施することになりました。

我楽田工房というコミュニティスペースを作ってる人間が言うのも何ですが、こう見えても人見知りで、一人こもって淡々と作業しているのが好きな僕にとって、二泊三日も缶詰にされるという合宿形式のフォーラムに参加するのは異例のこと。

だけども、参加して本当によかった!

あまりにも濃い3日間でしたので、感じたことを振り返りして残しておこうと思います。

一日目10分プログラム

到着してからすぐに、10分プレゼンという、1000本ノックのような連続プレゼンを聞くワークが始まります。

事前に渡された資料を元に、どの人の話を聞くのか選ぶのですが、どの人の話もとても気になります。
どうにか8人を選び、順番に聴きに回ります。

【1】人の一生を抱きしめる僧侶


山梨県にあるお寺の僧侶、鈴木秀彰さんのお話。

お寺も人が集まるコミュニティであり、鈴木さんのお寺では新しい時代に合わせた楽しい活動をいっぱいされています。

仏教って宗教的な神秘性の話が前面になりがちで、そこが現代人にとって実にとっつきにくいのですが、じっくりお話を聞いてみれば経典ひとつとっても人間行動学の塊であって、こうするとこなるみたいなことを、独特な言い回しで言っているような気がします。

なので、鈴木さんの話の最後に仏教とはドラッカーなどの学者の世界に通じるのではないかという話がでてきたとき、とてもワクワクしました。

宮沢賢治や手塚治虫も追求していた仏教、いつかちゃんと向き合ってみよう。

【2】『修復のお仕事展』がつなぐ人とモノ


森由美さんのお話。

修復の仕事がある話は聞いたことがありますが、実際に関わっている人に出会うのは初めてです。

僕の考える場づくりとは、その場のコンセプトはそのままに、古いデザインから新しいデザインへ変えていくものだと思っていますが、森さんの話す「修復」も、ある意味、同じようなことを言っているような気がしました。

奥が深いぞ。

我楽田工房と同じく文京区にある「旧平櫛田中邸」で定期的に開催されているようなので、いかなければ。

【3】現役通訳ガイドが語る「インバウンドの食」


英語通訳ガイドの古屋絢子さんのお話。

フォーラムの会場である清泉寮に到着した時、休憩室でご一緒になったときから気になっていました。

訪日外国人が行きたい日本の飲食店のお話は大変興味深いです。

外国人は日本料理の「知らないホンモノ」を得たいのではなく、自国で得た「経験のモノ」を得たいという話は、大変考えさせられる話でした。

人は作品よりも経験を求めるというのは、お笑い芸人であり絵本作家のキングコングの西野さんの言葉ですが、この訪日外国人の嗜好の話にもどこか繋がる話にも思えます。経験とひとくちで言っても、頭のなかで想定された嗜好の範囲で起きたことに傾きやすいということでしょうか。

これから作る事業でも大変参考になります。

【4】話の⾒える化を活⽤〜発達障害と社会を繋ぐ場づくり〜


会議の場で絵と⽂字をリアルタイムにその場で描くことで話の⾒える化をするグラフィックレコーディングのお仕事をしている鈴木さよさんの話。

グラレコにはとても興味があったのですが、それ以上に発達障害者と支援者、研究者等が対等つながれる場づくりという話は深く考えさせられるものでした。

実はこの話、人間社会全体に置き換えた方がいい話でして、要はこの世界にはいろんな文化、宗教感、性格、性別があって、それぞれのコミュニティ、テーブルを囲んでいます。テーブル内の大多数の意見が「普通」のように思われがちですが、一つ隣のテーブルに座れば、まったく異なった見解が生まれます。

その凸凹な価値観や考え方を合わせるには、お互いの間になにか置くものがあるとやりやすく、鈴木さよさんの場合は、イラストという手段によって通訳したり、まとめたり、振り返ったりする機会をつくってくれるというものでした。

鈴木さよさんには、三日目にお世話になるのですが、この話はまたあとで。

【5】かわいいで伝えるサイエンス グッズを使った教育普及


群馬県にある博物館「下仁田ジオパーク」の片山美雪さんの、岩が大好きになるお話。

片山さんは、岩が大好きになるアイデアグッズやワークショップをつくっていて、こういうアイテムや機会が僕の子供時代にあったら、めちゃくちゃ好きになっていただろうなぁと思う内容でした。

ブラタモリとか大好きでよく見てるのですが、岩の種類がわかるルーペとか、大人の僕でもほしい!

いつか下仁田ジオパークに行こうと思います。(ハート5つ)

【6】⼤切な人が元気になる!「ほめ介護のススメ」


ほめる達人、小野寺美和さんのお母さんの介護経験を元にしたお話。

アドラー心理学を融合したアプローチ⽅法ということで、これはすべての人が聞いておいた方がいいんじゃないかと思う内容でした。

というのも、僕自身も数年前、亡くなった父親の介護を一瞬ですがやってきた経験があり、介護とは、誰もがある日突然訪れる日常的な事象です。ただ、起きてみないと本当にわからないことばかりで、余裕が一切なくなります。

可能性と成長を信じる。

・尊敬を表す
・選択を尊重する
・存在を認める

どんな小さなことでも喜びに変換するという考え方は、介護だけでなく、仕事の現場でも生かされそうです。

小野寺さんの助言通り、夜寝る時は笑ってから寝るように心がけようと思います。

【7】川崎の⼤型マンション ジモト連携と副産物


溝の口にある1100世帯を超えるマンションの自治会長であり、会社経営者でもある山本美賢さんのお話。

自治会メンバーって、70歳以上という印象があるのですが、そんな中でも一際若い山本さんの活動はすごい。そしてカッコイイ。

まちづくり活動が自身の仕事にも繋がっているというのは、我楽田工房を運営していてもよくわかります。ただ、それでも実際の経営を、自治会も、自分の会社も回していくのはタイヘンなこと。山本さんのアイデアとパワーあっての活動だと思います。

自治会の再生は、僕の目指す場づくりの中でも大きなテーマでもあるのですが、僕自身まだまだ力不足のため、深く突っ込めていないところです。

ただ、一歩一歩眼の前の階段をつくってあがり、自分の強みをカタチにしてから、チャレンジしてみたいと思います。

10分だけど、濃すぎる。。。

何もわからないまま到着して始まった10分プレゼンですが、とても10分とは思えない濃い時間の流れを感じます。おそらく、語る人、そして、来ている人も、濃い時間を過ごしている人たちだからこそ、そう感じたのだと思います。

終わったあと、とても疲れていたと思いますが、同時に心地よさもありました。

美味しいご飯


夕食は、ビュッフェ型式の食事です。

ご飯もおかずもサラダもデザートもいっぱい。

つなぐ人フォーラムは、なるべく多くの人に出会える機会をつくるため、夕食の時間や夕飯時の席などはいつもバラバラになるようにデザインされています。
偶然、隣に座った人たちと、その日の感想を言い合うという、これまた濃い時間となります。

二日目に隣りに座ったシャークジャーナリストの沼口麻子さんなんて、普通に生きていたら絶対に出会えない人です。サメ話をサカナに、これでもかというほど美味しいごはんを頂きました。

交流会「つなぐBAR」

夕飯が終わり、翌日の45分プログラムの紹介のあとは、お待ちかね、大人のお酒タイムです。

交流会では最初に座ったテーブルから離れないことが多いのですが、この日は違いました。

もう、会う人会う人面白い人ばかりだから、出来る限り多くの人に会いたくて、積極的にいろんなテーブルを渡り歩きました。

おかげさまで、二日目で名刺は切れてしまい、あとはFacebookなどで繋がらせていただきました。

初日終わり

気づいたら11時を過ぎていました。

慌ててお風呂に入り、その後は部屋に戻ってきて、同室の方とまた少しお話をしていたらあっという間に1時近くになってました。

この段階で、まだ初日。
フォーラムが始まってからまだ半日しか経っていません。

長くなりましたので、この続きは、中編へ。

つなぐ人フォーラムはすごかった話。前編。
つなぐ人フォーラムは熱かった話。中編
つなぐ人フォーラムってなんだろうって話。後編