人を巻き込むイベントづくりを考えよう。大学生を対象としたワークショップ・レポート

こんにちは、谷津です。
11月12日水曜日、上野の「いいオフィス」で"人を巻き込む「イベントづくり」を考える"をテーマとした、大学生を対象としたワークショップを開催しました。

今回のワークショップでは2020年のオリンピックに向けて盛り上がる東京を舞台に、
グループごとに「企画」「仲間集め」「宣伝」「実行」などについて考え、
これまでになかった魅力的な「まち巡りイベント」を最新のWebサービスを活用して作っていきました。

また、協賛として、
旅のプラン作成に役立つWebサービスを提供するインターリンク株式会社さん、
そして数多くの面白イベントを立ち上げ破竹の進撃を続ける株式会社LIGさんに
協力していただきました。

場づくりのポイントは「シンプルに企画者も楽しむこと!」 佐谷氏によるゲストスピーチ!

ワークショップ開始に先だち、
距離やタイムを競わず、人と人が繋がることを楽しむマラソン「シャルソン」を創案し全国に広げた佐谷恭さんに
"人を巻き込むイベントづくりについて語って頂きました。

佐谷さんはシャルソンの立ち上げ以外に、
世界初、パクチー専門料理店や東京初となるコワーキングスペースの立ち上げも行っており、
どれも非常に特色のある事業を展開されています。

そんな佐谷さんが考える場作りの3つのポイントは、

 ⇒シンプルであれ!
 ⇒企画者も楽しめ!
 ⇒アイデアはシェアしろ!

とのこと。
その一つ一つの想いがとても深く、
かつ、佐谷さん自身が常に最先端に立って実践していることばかりでした。

そしてなによりも、
実行しなければ意味がない、
やるなら「今でしょう」という言葉には大変重みを感じます。

佐谷さんの講演は若者に取ってはとても刺激的だったことでしょう。
学生たちを見ていると、だんだん引き込まれて行くのがわかりました。

ワークショップ開始

佐谷氏のゲストスピーチを終え、いよいよワークショップが始まります。
まずは、個人ワーク。
人を次々と巻き込むイベントをマンダラートシートを使ってアイデアを出していきます。
やはり大学生、発想が柔軟なので、次々とマンダラートシートが埋まっていきました。

そして個人ワークで出した参加者同士のアイデアを共有し、発想が広げるため、
マンダラートシートで書き出したアイデアをペアになって
シェアをする、ペアブレストを実施。

自分以外の視点から生まれるアイデアには思いも寄らない発見があったり
自分のアイデアと組み合わせることで面白いアイデアになったり、ペアブレストの時間は
多いに盛り上がりました。

アイデアをまとめる

さて、ペアブレストで他の参加者のアイデアのシェアをしたら再び個人ワーク。
今度はアイデアスケッチです。

本日のメイン企画である「人を巻き込むプラン作り」に向けて大切な時間です。
プランのネーミングと具体的にやることについて、頭をフル回転させてスケッチの作成をしていきました。

次に40名の参加者全員による投票と審査員による審査によって6つのプランを選出する、
選定・評価タイムに突入。

今回はハイライト法という手法を使い、自分が参加したいプランや
ワクワクする、感動するプランに☆マークを付けてもらいました。

グループワークスタート。いよいよチーム結成!

投票と審査を終え、いよいよグループワークへ。

まずは、選出された6つのプランを考えた大学生が、自分のプランについて、プレゼン形式で説明を。

このプレゼンを基に、4名〜8名のチームが結成されました。

具体的なプランのスケジューリングの作成に突入!

さて、チーム結成したチームから「アイデアまとめシート」を使って
プランの具体的な内容とプランプランを使って具体的なスケジューリングの作成を開始。

パソコン操作が得意な人、ファシリテーションが得意な人、アイデア出しが得意な人
書記が得意な人・・・etc チームごとに役割分担をし、プレゼンに向けて全力で駆け抜けます。

初めて操作するプランプランのアプリでしたが、開発チームが予想していた
操作に苦労するのでは?という不安をよそにスムーズにプランを作成していました。

全6チームが見事、プランを作り上げました。

人を巻き込むプラン作りの発表!

2時間半のワークタイムを終え、各チームのプレゼンが始まりました。
個人のマンダラートシートから生まれたアイデアがどのようになったのか?
各チーム1分の持ち時間を使い、代表者がプレゼンを展開しました。

【Aチーム】音×食〜国際交流〜

《コンセプト・キャッチコピー》
音楽と食を通じた国際交流を提供する。

《内容》
ハワイアンの店で軽食と本場の演奏を体験。
次にアフリカンの店で現地のビートを感じ、熱く盛り上がる!
最後に日本の和を感じる店に行き、風情を感じながら1日を締めくくる。

【Bチーム】HIROU

《コンセプト・キャッチコピー》
ミッションを達成しながらゴミ広い

《内容》
渋谷-新宿間を移動しながら決められたミッションをこなし、ゴミ拾いをしていく。
ミッションは、周りの人を巻き込んでゴミ広いをしたり、外国人と写真を撮る、など。

【Cチーム】チーム一文無し

《コンセプト・キャッチコピー》
一文無しの散歩〜神田川沿いで無人島体験〜

《内容》
財布、スマホを没収し、神田川沿いの三鷹台、千歳船橋、飯田橋駅などを歩いていく。
途中でチェックポイントを設定し、お菓子や、飲料水などの物資を提供する。
当日の様子は、主催者がSNSを使ってシェアをする。

【Dチーム】徘徊ロード

《コンセプト・キャッチコピー》
徘徊ロード〜徘徊を抜けるとそこは夢の国でした〜

《内容》
夫婦や恋人に、昔の関係を、初心を思い出す場を数カ所回ってもらう。
そして訪れた場所で思いだしたこと、感じたことを紙に書きとめる。
後でその紙をお互い渡し合い、最後には各スポットで撮った写真をまとめ、映像にする。

【Eチーム】汚☆ラーメンズ

《コンセプト・キャッチコピー》
汚すぎて知られていない名店探しの旅(ラーメン編)

《内容》
中央線沿線のラーメン屋を巡る。チェーン店はNG。
自分しか知らない隠れ家的なラーメン屋さん三人一組のチームで巡っていく。
終わった後は、飲みを通して感想を共有する。

【Fチーム】チーム ぐりーん

《コンセプト・キャッチコピー》
留学生×学生
山手線一周 東京を知るンデス!
《内容》
山手線を1日で一周する。
スタートは新橋で、東京⇒秋葉原⇒巣鴨と山手線沿線を回っていく。
最初は定番の名所を巡り、後半は隠れた名所を訪れる。

講評

全部のチームのプレゼンが終わった後に、ゲストスピーカーの佐谷氏より
具体的なポイントを含めた講評をして頂きました。

「今回出たアイデアは、そのままにするのではなく実行することが何よりも大切」と仰っていた佐谷さんの話は、参加した大学生もとても共感していたようで、非常にためになる講評となりました。

振り返り

今回のワークショップは、"人を巻き込む「イベントづくり」を考える"ということで
人を巻き込むイベント作りをしたい大学生が40名集結しました。

同じ目標を持った大学生のパワーはこちらの想像をも超えていました。
今回のイベントを開催してから少し期間が空きましたが、実際に参加者同士のつながりから新たなイベントに向けて活動しているという話も耳にしています。

サービス運営サイドからも、利害関係が全くない利用者の生の声を
ワークショップという場を通じて聞けたのはとても新鮮だったとのこと。

WEBサービスがどんどん増えている昨今ですが、このようにリアルな場づくりが
実は大切だと再認識したワークショップでした。