勉強会を開催しよう。実際に主催してみてわかったこと。
横山です。
資料作りという長い宿題トンネルを抜け、
テンション上がってきました。
■ 念願の勉強会を開催!
報告が遅くなりましたが、
先日開催した勉強会について書こうと思います。
11月16日土曜日の朝9時半から、
講師にデータサイエンティストである中西達夫さんをお招きして、
百年のカタチを作る勉強会を開催しました。
今回のテーマは、
「データサイエンの世界から見るものやデータの流れ方」
実際にカジノで使われるチップとサイコロを使い、
参加者とお金の流れを体験するゲームなどで
盛り上がりました。
■ 勉強「会」のコンセプトを考える
実はこの勉強会の内容を企画するのに辺り、
かなり悩み、試行錯誤しました。
当初はスタッフと企画を考えた時は、
無邪気に
「映像に撮りたい」
とか
「生中継したい」
など、
今考えるとハードルの高いアイデアが目地通しでしたが、
当然のことながら準備やらなんやらと企画が一向に固まらないため、
思い切って、逆の発想に転換。
「自分の知りたいこと」
「仕事の片手間に実現可能なこと」
「気軽な感じで来る人を拒まず」
という3つのコンセプトに絞り込みました。
■ スイーツ × 勉強会
そこで生まれたのが、
様々な分野の専門家を甘いもので釣って呼び出し、
タダで教えを請おうという勉強会企画です。
参加者も美味しいスイーツを食べながら
まったりとした雰囲気の中で勉強できてしまうという
甘いもの好きにはたまらない内容となっています。
開催する場所は、地域活性化プロジェクトで大変お世話になっている
江戸川橋駅の近くにある「酢飯屋」さんにしました。
酢飯屋さんは、僕が日本一旨い寿司だと思っている
完全紹介制の不思議な寿司屋さんなのですが、
昼間はランチや甘いものを提供するカフェとなっています。
店舗は古民家を改造したおしゃれなつくりになっていて、
入口にはギャラリーもあり、多くのクリエイターの作品が
週替りで展示・販売されています。
勉強会の会場としてはピッタリの場所となっています。
酢飯屋 suido café http://www.sumeshiya.com/
東京都文京区水道2-6-6
最寄り駅:東京メトロ有楽町線 江戸川橋 駅 4番出口から徒歩3分
■ 講演で取り入れて欲しい5つのお願い。
今回の勉強会の講師である中西さんに
公演するための5つのお願いをしました。
(1)探究心くすぐる謎かけ。
講演中の演出として、
受講者が楽しく「参加」できる仕掛けをぜひ入れていただきたいです。
例えばクイズ形式の質疑応答や実験など、
みんなが参加できることをやってほしいのです。
今回は「チップ」を使ってお金の流れを体感してもらう
金持ちと貧乏人体験ゲームを実施しました。
(2)輝かしい未来へ繋がるポジティブな種。
講演がどんよりした空気で終わるのではなく、
明るい希望ある未来に繋がる種をその専門領域で
蒔いてほしいとお願いしました。
(3)「百年」というキーワード。
今回の勉強会の理念は、『百年のカタチを作る』としています。
Bonoの理念でも「百年」というキーワードを込めているのですが、
流行のように刹那的に消えてしまうカタチではなく、
たとえば後輩や部下、
自分の子供、孫の代までも残していくカタチとは何かというのを
参加者全員と一緒に考えたいと思っています。
(4)エンターテイメント。(驚きと感動)
僕は若い頃からディズニーランドの「エレクトロニカルパレード」を
企画することが夢でした。
「俺はなんでもできるはずだ!」と粋がっていた十代、
女の子と夜のデートをしたときに見たエレクトロニカルパレードの
緻密に計算された演出に衝撃を受けました。
驚きと感動が多くの人を一つにすることに気付かされた瞬間でした。
ディズニーは素晴らしい。
(5)未知の世界へのダイブ。(自己への挑戦)
最後に講師の方自身へのお願いです。
自分の専門領域だけでなく、最近興味をもった分野や、
これまでやりたくてもやれなかった実験など、
受講者だけでなく、講師の方も成長するものを
この機会に挑戦してほしいです。
■ 開催までの流れ
実際に会って打ち合わせたのは、合計3回です。
最初の打ち合わせは、勉強会のお願い。
その後、具体的な案をメールで頂いたあと、
大体の進行内容と告知用の文章を作成。
それが出来た段階で、
内容をブラッシュアップする2回めの打ち合わせを行いました。
それ以外は、ほとんどメールと電話ベースで進めました。
当日の進行については、
事前に細かく時間を区切った台本を作り、
勉強会が始まる1時間前に会場近くのデニーズに集合。
講師と司会者と僕の3人で打ち合わせを行いました。
本当であれば、簡単なリハーサルまでも
やれたらよかったのですが、
時間の都合で当日直前となりました。
【勉強会までの流れ】
①勉強会のコンセプトと企画書を作る
↓
②講師候補者に勉強会講師のお願いをする
↓
③講師候補者に勉強会のテーマ案を出して頂く
↓
④進行とお知らせのたたき台を作る
↓
⑤中西さんと2回め目打ち合わせ
↓
⑥チップやサイコロ、借用書などの小道具を用意する
↓
⑦スライドショーと台本を作成する
↓
⑧当日の朝、最終確認の打ち合わせを行う
↓
⑨勉強会開始!
■ 実際にやってみて思ったこと。
結論から言うと、
やはりリハーサルは一度でもやってみるべきでした。
◆ 時間通りに始まらない
9時30分から予定していましたが、
遅刻してくる人がいたので5分程度、遅くなりました。
朝の勉強会だからもう大きく遅刻する人がいるかなと思ったのですが、
想像とは違い、スタートはほぼ順調でした。
◆ プロジェクタがなくても、iPadがあれば大丈夫だった
今回、カフェを貸しきって実施したので、
プロジェクタを映すスクリーンがありませんでした。
そこで、各机にiPadを1台ずつ計4台置き、
「Slidrs」というページめくりも同期するアプリを使ってスライドを見せることにしました。
講師の方にはiPhoneを持って頂くことで
説明しながら手元からスライドを動かすことができました。
使っていて一つ思ったのは、
このアプリだと次の画面を見ることができないので、
スライド全体が見えるカンペを紙で用意しておくと便利かと思います。
◆ 台本通りには進まない
時間配分が机上で想像していたものとは大きく異なり、
大幅に講演と実験部分の時間が押してしまいました。
参加者が体験する実験を3回やりましたが、
最大90分の講義の中では、おそらく2回ぐらいが
調度良かったかと思います。
◆ 時計が欲しい
実験に時間を取られたというのもありますが、
講師の解説についても想定よりも長くなりました。
解説は重要なので時間を削ることは難しいですが、
目に見えるところに時計がなかったので、
タイミングを測ることが難しかったです。
講師や司会者の目線上に、大きな時計は必要かと思います。
◆ ゆっくり食べれなかった!
予定では実験と解説が終わった段階で
事前に注文していたドリンクとスイーツを配り、
質疑応答時間を中心に、味わって食べてもらおうと思っていました。
しかしながら、結局、質疑応答の時間は取ることができず、
ゲームをやりながら飲食することとなりました。
今回の勉強会の目玉であっただけに、
そして酢飯屋の美味しいスイーツを堪能してもらいたかっただけに、
非常に残念かつ、参加していただいた皆さまには申し訳なく思いました。
(※写真は勉強会後に食べたランチ。)
■ 大好評でした!!
進行がうまくいかなかったにもかかわらず、
参加者からは、大変好評なご意見を頂きました。
感謝感激です。
お世辞の部分もあるかと思いますが、それを抜きにしても、
やはりチップを使ったお金の流れを体験するゲームが
参加者の「充実度」に大きく貢献したと思います。
また、中西さんが語る今回のテーマの核心部分も、
非常にわかりやすく、また目から鱗が落ちる内容でした。
一方、僕はどうかというと、当たり前なんですが、
主催として出来る限りのことをやろうとした結果、
中西さんの話を余裕を持って聞くことが出来ませんでした。
事前の打ち合わせの際に聞いていたところもあるし、
主催者である以上、これはこれで仕方がないと
割り切るしか無いのかもしれません。
それでもやっぱり、一人の参加者として心から楽しみたかったですね。
そのことを考えると、
今回の勉強会は、僕としては「及第点」はとれたように思います。
この勉強会の目的などは、「ボノ百年プロジェクト」のページにも記載していますので、
もし興味がある方は、ぜひ一度お読み下さい。
また、定期的に第2回、3回と開催していく予定です。
楽しそうなので行ってもいいよと思う方がいましたら、
ぜひFacebookで「いいね!」していただけると
開催のご案内が届くかと思います。
次回の日程はまだ未定ですが、
今日、面白い案を考えてしまったので、
これから講師になる方に連絡を取ろうと思います!
最後に。
第一回の講師をしていただいた中西さん。
本当に有難うございます。
チップを大量に買ってしまったので、
ぜひ来年も、実験内容を少し変えてやりましょう!
参加していただいた皆さま。
後半ぐだぐだな進行でありましたが、
最後まで笑顔で楽しんでいただきありがとうございました。
また次回も実施しますので、ぜひリピートしてください!
違う感動と驚きをお届けします!
最後の最後に。
今回の勉強会の開催にあたり、
オトナの知的好奇心を満たす勉強会
「KnowledgeCOMMONS」を主宰している小室さんに
かなり貴重なご意見をたくさん頂きました。
また勉強会にも参加して頂き本当に感謝しております。
これからも暖かくお見守り下さい!
ではでは!