〜地域の未来について考える〜福島県の『Shirakawa Week』へ行こう!
こんにちは、あちこちに出かけてばかりで卒論が進まないインターンの澤です。
さて、みなさんは福島県の白河市というところをご存知ですか?
福島県の南部にある人口62000人ほどの地域です。
今年の夏はその白河市がアツい!なぜなら、県出身の大学生らによって約2週間に渡る一大プロジェクトが企画されているからです!
その名も『Shirakawa Week』.
実は私も企画の一部に参加させていただくことになったので、今日はその予告編です!
『Shirakawa Week』とは
『Shirakawa Week』とは、「白河のために何かしたい」という熱い思いをもった大学生を中心にしたプロジェクト。2012年に始まり、今年で3回目の開催を迎えます。
県や市をはじめ、NPO関係者や研究者、クリエイター、地域住民など様々な人を巻き込みながら、ワークショップ、シンポジウムなど多様な企画が行われるという、かなり力の入った内容になっています。
実行委員は県出身の在京の大学生を中心に構成され、それぞれの経験を生かしながら、地域に新しい視点や気づきを与えるテーマを設定しています。
Shirakawa Weekの目的
「白河のために何かしたい」ーこの思いは、若年層の県外への流出という課題から始まっています。
白河市には大学がなく、毎年多くの若者が地域を離れてしまいます。そして、一旦地元を離れると戻ってくることが非常に難しくなってしまうのが現状。
「普段は離れているけれども、都市部で得た知識や能力を地元に還元したい」、「実は地元のことを気にかけている」―そんな若者たちの思いをかたちにし、様々な人がつながりあえるプラットフォームであることを『Shirakawa Week』は目指しています。
そして今年の重点目標は、地域の歴史や文化などの「記憶」を資源として伝え、若者や市内外の人がもっと地域のことを知ってもらう機会となることです。
おさんぽかるたワークショップ
今回の目玉企画の一つに、8月2日に行われる「おさんぽかるたワークショップ」があります。
これは、参加者それぞれがまちを歩いて発見したもの、まちの好きなもの、自分しか知らないものなどを一枚のカルタに仕上げるという企画。最初に担当の文字を決めた後に自由にまちを歩き、再度集合してカルタを作ります。
ゲストには、一般的な観光ガイドとはちょっと違った面白さを持つ、市営施設探訪マガジン“しのそのへ”のクリエイターが招かれ、お子さんから大人まで、県外出身者の方でも、どなたでも参加できるオープンなイベントです。
3日に行われる地元のお祭り・「白河関まつり」では完成したカルタをプレイするんだとか!
みんなの手で作られた、世界に一つしかないカルタ…とてもわくわくしますね!
シンポジウム「高校生と地元のアラサーから考える白河の未来」
(写真は昨年度のシンポジウムの様子)
もう一つの目玉企画が、8月9日に行われるシンポジウム・「これから地元を離れます」VS「これからもずっと地元にいます」〜「高校生と地元のアラサーから考える白河の未来」〜です。
ゲストは、「市政に最も遠い存在を取り込む」と銘打って福井県鯖江市で「鯖江市JK課」を立ち上げた若新雄純氏、
都市―地方の地域間の問題を研究する社会学者の開沼博氏、
情報発信に独自の手法で取り組み続けるNPO法人メディアージ・根本総一郎氏、そして白河市長という豪華な面々です!
まず、大学進学を予定しこれから地元を離れる高校生が、これからも地元で暮らすつもりのアラサーにインタビューを敢行!それをもとにゲストと市長らがパネルディスカッションを行い、若者の流出と県南地域の将来の可能性を考えます。
こちらもどなたでも参加できるオープンなもので、地方の地域の将来について考える非常に良い機会になると思います。
フィールドワークとインタビュー
私が参加させて頂くのはこの企画!
東北本線の白河駅と水郡線の磐城棚倉を結ぶバス路線・「白棚線(はくほうせん)」沿線を巡るフィールドワークです。
沿線地域住民の語りを中心に、地域の歴史と社会変動について掘り下げていきます。
社会学や地理学の視点から、地域社会の記憶や歩みについて考えるきっかけになればと考えています。
おわりに
福島県出身の方、白河市に関心のある方、社会学や地域に関心のある方、『Shirakawa Week』は、地域の未来を考え、楽しみながら知識を得られるチャンスです!
福島県や白河市だけでなく、自分が住む地域社会について考える上でヒントになることがたくさんあると思います。
ぜひ参加してみませんか?
応募の方法や参加対象者は各イベントにより異なるので、詳しくはShirakawa WeekのHP(http://www.shirakawa-week.jp/)とFacebookページ(https://ja-jp.facebook.com/shirakawaweek14days)をご覧になってください。
次回は『Shirakawa Week』実行委員長で大学院1年生の青砥和希さんにインタビューを行います。
また、イベント期間中にはレポートもお届けします。お楽しみに!