縁もゆかりもない都会の「よそ者」が「村おこし」に挑戦。~はじまり~
横山です。
今回は、長野県小川村でやろうとしている
地域活性化活動について書こうと思います。
現在進行形の話なので、記事を分けて紹介していきます。
■ 地域活性化の3要素
最近、地域活性化をさせる重要な要素として、
「若者」「よそ者」「ばか者」
という3要素をあげている書籍やサイトを見かけます。
簡単に説明すると、
「若者」
積極的に活動するエネルギッシュな行動派。
「よそ者」
第三者の視点で客観的に見る外部の人。
「ばか者」
常識にとらわれない個性的なアイデアマン。
ということになるそうです。
都会生まれの横山は、まさに「よそ者」という立場で、
地方農村の活性化に取り組もうとしています。
■ よそ者に何ができるのだろう?
なぜ、よそ者の横山が地域活性化をやろうとしているのか。
一言で言えば、
自分の子供のため=自分のため
です。
横山自身は子供の頃、祖父や祖母のおかげで
春休みや夏休みといえば大自然あふれる田舎で過ごす事が出来ました。
しかし、祖父が東京に出てから3代目となった今、
田舎に旅行はするけれども、地域の人と触れ合うということは、
全くと言っていいほどなくなりました。
次世代の子供たちのため、自分にできることはないだろうか。
そんなとき、小川村という長野県北部の農山村を知りました。
人口は今年4月時点で2900人ちょっと。
65歳以上の比率は42.3%と、超少子高齢化が進んでいる村となります。
この縁もゆかりもない小川村で、
東京神田生まれの僕に何が出来るのかわからないけれども、
ただ外から見ているだけでは何も始まらないし見えてこない。
だったら、やるしかないということで、
小川村を知るきっかけとなった小川村出身の某社長を通じ、
村のNPOや地域おこし協力隊、農家の方をご紹介して頂き、
ボノでもできる様々な企画を提案することになりました。
■ 小川村で何をするべきか?
小川村の課題は様々ですが、
その中でも多くの農山村が共通に悩んでいる
超少子高齢化を起因とした耕作放棄地の増加や集落の衰退などに注目しました。
そして、地域おこし企画の目的を2点に絞り込みました。
①小川村のお年寄りを元気にする!
数年後、2人に1人が高齢者になる可能性のある小川村では、
お年寄りがが自発的に生きがいを持って活動できる環境を
つくることが重要と考えました。
また、その環境づくりのためには、高齢者を見守り支援する
若者の力が必要となります。
②小川村を応援する若者を増やす!
僕の考える応援する若者とは、二箇所の場所にいます。
一人は村内の若者で、直接的に小川村を支える役割を持ちます。
もう一人は村外の若者で、主に都会に住みながら、
小川村の外部から支援する役割を持ちます。
ちなにみ、若者とはお年寄りから見て若い人なので、
60歳未満まで若者です。
(僕も、80歳のおばあちゃんからすると高校生みたいなもんです。)
この村と都会にいる若者に呼びかけることが
最初にやるべき仕事となりました。
■顔の見える地域応援コミュニティを作れないだろうか?
お年寄りの生きがいとなる環境をつくるため、
3つの柱を立てることは出来ないだろうかと考えました。
①グリーンツーリズム・イベント
主に都会にすむ住民に、小川村の自然環境や人間環境の
素晴らしさを伝える定期的なグリーンツーリズム・イベントを
実施することを考えました。
プログラムとして、お年寄りに寄るおやき作り体験や
農業体験などを通じて、お年寄りとお年寄りを補佐するボランティア、
そして都会の若者が積極的に交流する機会を作ります。
②小川村を応援する「顔の見える小川村ファンクラブ」
イベントを通じて小川村の人間と
自然環境の素晴らしさに共感した都会の住民が、
帰宅後も小川村を思い出しお年寄りと情報交換することができる
「顔の見える小川村ファンクラブ」です。
ファンクラブでは主にFacebookなどを活用して
パソコンを扱える村内外のボランティアが間に入り、
お年寄りと都会の若者と情報を交換できる仕組みを
作りたいと思っています。
③小川村の特産物による商品開発と顔の見える通販サービス
お年寄りが定期的に集まり、イベントで交流した
ファンクラブ会員に向けた小川村の特産品などを詰めた商品を
販売します。
商品はお年寄りが自分や子供、孫のために作った、
いわゆる市場に出ない野菜などを考えています。
たとえば一人暮らしのお年寄りが育てた野菜などを定期的に
提供してもらえれば、住んでいる場所に定期的に訪問できるので
「高齢者の見守り」にもなるのではないかなと思っています。
■実際に動いてみて。
横山がこれらの企画を考え実行に移したのは
今年の2月からでした。
最初は関係者を通じて行政などに働きかけましたが、
縁もゆかりもない見ず知らずの人間からの企画は
通るはずもないですよね。
一定のところまで議論された後に断られました。
(ただ、前向きに検討はしてくれました。感謝感謝です。)
その後、何度か小川村に通い、住民に会いながら、
一歩一歩、協力してくれそうな人に声をかけ、
カタチにしてきました。
始めからわかっていましたが、やはり時間は掛かりますね。
それと、地味に交通費や宿泊代などのお金もかかります。
続けていくにはそれなりの覚悟と根気が必要です。
次回の記事では、
先日実施したグリーンツーリズム・イベントのを開催した話を
書きたいと思います。
ではでは!
■ 地域活性化に取り組んでいる・取り組みたい皆さま、交流しませんか?
同じように少子高齢化などの問題を抱える農山村の関係者や、
地域を応援したいと思っている方がいらっしゃいましたら、
ぜひ情報交換や活発な交流をしませんか?
今後、都会と地方の交流のほか、
農山村同士の交流できる仕組みやイベントなどを企画したいと思っています。
一人ひとり、個々で悩むのではなく、同じ課題を抱える同士が集まり、
みんなで考えていく「場」を作りたいと思っています。
もし、身近に町おこし、村おこしなどをやられていて悩んでいる方がいましたら、
お気軽にお声をかけ頂けると幸いです。
連絡は下記をどうぞ。
◆連絡フォーム
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